こんにちは!今日は、女の子の大事な体の部分、卵巣(らんそう)についてお話します。卵巣には「嚢胞(のうほう)」や「嚢腫(のうしゅ)」ができることがあります。言葉がちょっと難しいけど、心配しないでね。卵巣嚢胞と卵巣嚢腫って、実はちょっと違うんです。今日は、その違いをわかりやすく説明します。
卵巣嚢胞と卵巣嚢腫、何が違うの?
一番大きな違いは、嚢胞が「生理的なもの」であることが多いのに対し、嚢腫は「病気」として扱われることが多いという点です。 卵巣嚢胞は、卵巣の中に液体が溜まったもので、ほとんどの場合、体の自然な変化で起こります。 嚢腫は、嚢胞が大きくなったり、中身が変わったりすることで、病気として治療が必要になることがあります。
卵巣嚢胞ってどんなもの?
卵巣嚢胞は、卵巣の中に液体が溜まってできる袋のようなものです。多くの場合、これは体の生理的なプロセスで自然にできるもので、特に心配はいりません。卵胞が育つ過程で、液体が溜まって嚢胞になることがあります。ほとんどの場合、自然に小さくなったり、消えたりします。
例えば、こんな種類があります。
- 卵胞嚢胞:排卵前に卵胞が大きくなりすぎたもの
- 黄体嚢胞:排卵後に黄体が大きくなりすぎたもの
これらの嚢胞は、月経周期(げっけいしゅうき)のバランスが崩れたときにできやすい傾向があります。 ほとんどの場合、症状はほとんどありませんが、たまにお腹の痛みや不快感を感じることがあります。
心配な時は、お医者さんに相談してみましょう。
卵巣嚢腫って、どんな時にできるの?
卵巣嚢腫は、卵巣嚢胞が大きくなったり、中身が変わったりして、病気として治療が必要になる状態のことです。嚢腫の中身は、水のようなものから、脂肪や血液、毛髪など、様々なものがあります。嚢腫の原因はまだはっきりとは分かっていませんが、いくつかの種類があります。
- 皮様嚢腫(ひようのうしゅ):髪の毛や歯のようなものが含まれることがあります。
- 漿液性嚢胞腺腫(しょうえきせいのうほうせんしゅ):サラサラした液体で満たされます。
- 粘液性嚢胞腺腫(ねんえきせいのうほうせんしゅ):ネバネバした液体で満たされます。
これらの嚢腫は、大きくなるとお腹の痛みや張り、頻尿(ひんにょう:トイレが近くなること)などの症状が出ることがあります。 大きくなると、卵巣がねじれてしまい、激しい痛み(卵巣捻転)を引き起こす可能性もあります。
定期的な検診(けんしん)で早期発見することが大切です。
卵巣嚢胞や卵巣嚢腫を見つけるには?
卵巣嚢胞や卵巣嚢腫は、小さいうちは症状がないことが多いので、自分で気づくのは難しいです。検診や婦人科(ふじんか)の診察で、超音波検査(ちょうおんぱけんさ)を使って見つけることができます。これは、お腹にゼリーを塗って、機械で様子をみる検査です。 痛くありませんから、安心してくださいね。
もしお腹の痛みや、月経の異常(つきけいのいじょう)など、気になる症状がある場合は、早めに婦人科を受診しましょう。
また、お医者さんは必要に応じて血液検査や、MRIなどの検査を行うこともあります。
治療法はどんなものがあるの?
卵巣嚢胞は、自然に消えることが多いので、様子をみる(経過観察)ことが多いです。痛みが強い場合や、嚢胞が大きくなっている場合は、痛み止めを飲んだり、ピルなどの薬で治療することもあります。 嚢腫の場合は、大きくなったり、症状がひどい場合は、手術が必要になることもあります。
治療法は、嚢胞や嚢腫の種類、大きさ、症状、年齢などによって変わってきます。
嚢胞/嚢腫のタイプ | 治療法(例) |
---|---|
卵胞嚢胞 | 経過観察、痛み止め |
皮様嚢腫 | 手術 |
お医者さんと相談して、自分に合った治療法を選びましょう。
日常生活で気をつけることは?
卵巣嚢胞や卵巣嚢腫があるからといって、特別な生活制限があるわけではありません。バランスの取れた食事や適度な運動など、健康的な生活を心がけることが大切です。ストレスをためないように、リラックスする時間も大切です。
食事については、特に何を食べないといけない、ということはありませんが、バランスよく食べることが大切です。冷えは良くないので、体を冷やさないように注意しましょう。
- バランスの良い食事
- 適度な運動
- 十分な睡眠
- ストレスをためない
定期的に婦人科を受診して、自分の体の状態を把握することも大切です。
まとめ
今日は、卵巣嚢胞と卵巣嚢腫の違いについて説明しました。卵巣嚢胞は自然に消えることも多いけど、卵巣嚢腫は治療が必要になる場合もあります。自分の体のことをよく知って、少しでも気になることがあったら、お医者さんに相談することが大切です。定期的な検診も忘れずに!